当院では脂肪由来幹細胞の上清液をもちいた再生医療を、インプラントや歯周病の治療などに応用しています。
再生医療とは病気やケガで失ったからだの一部、すなわち臓器や組織を再び作る医療のことをいいます。
人間は約60兆個の細胞が集まって形成されています。その中には「細胞を生む」ことが担当の細胞もあります。この「細胞を生む」細胞のことを幹細胞といいます。
幹細胞の一番の特徴は他の種類の細胞を生み出すことができるということです。
この特徴を利用して様々な病気やケガの治療に応用が考えられています。
幹細胞にはさまざまな種類があります。治療に使われる幹細胞には大きく分けて3つあります。
もともと私たちがからだの中に持っているものと、人工的につくられたものがあります。
その代表的なものが、「iPS細胞」・「ES細胞」・「ヒト体性幹細胞」です。
当院ではヒト体性幹細胞のひとつである、脂肪由来幹細胞の上清液を治療に用いています。
私たちのからだの中に持っている細胞から作られているので非常に安全です。
幹細胞は様々な組織の中に存在します。そのなかで脂肪の中に含まれている幹細胞を「脂肪由来幹細胞」といいます。
上清液とは、人間の体内に存在する幹細胞を培養した際に分離した上澄み液を滅菌処理したものです。上清液にはさまざまなタンパク質(サイトカイン)が豊富に含まれ、これが細胞の再生を促進します。
細胞を培養する為に培地を利用します。培養を促進するためです。
幹細胞を培養すると幹細胞から成長因子が大量に分泌されます。
培養後の培養液には何百種類もの成長因子が含まれています。これが培養上清です。
これを利用してインプラント治療・歯周病治療に応用しています。
培養上清液を用いた再生療法にご興味のある方は、お問い合わせフォームをご利用ください。